リーダーとは? ~「先頭を走る羊」と「羊飼い」~
これまでの人生の中で、とりわけ試練や困難に直面していたときを思い出してほしい。
つらい毎日だったとはいえ、その苦しさから多くのことを学んだのではないだろうか。
それは血となり肉となり、今のあなたの財産や存在価値としてあるのではないか。
しかしながら人間は忘れる動物。
当時のつらさ、緊張感、高揚感。
忘れてしまったのではないだろうか。
これまでのプロジェクトを通して得られた知見の一部を備忘も兼ねてご紹介しよう。
▼分析し、理想を唱えるだけでは現状を変えられない。
現実と理想のジレンマにどのように向き合い、対処するのか。
▼現場に任せるのと、管理を怠るのは違う。
励まし、鼓舞することが必ずしも成功につながるとは限らない。
規範的なリーダーシップが必ずしも最善解ではない。
▼プライドを傷つけてしまうと事はうまく運ばない。
以上の3つである。
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▼分析し、理想を唱えるだけでは現状を変えられない。
現実と理想のジレンマにどのように向き合い、対処するか。
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プロジェクトに後から入れば、現状の変えるべきところやおかしいところはすぐに発見することができる。どのようにしたらよいのか、ゴールが見えるので「それは間違っている、このようにすればよい。」などと。が、それでは何も変わらない。
既存のメンバーの成果物を否定しようとすると、いくら自分が正しいとしても反感を抱かせてしまう。相手が動くように、まずは自分から動いて、正しいことを証明する。相手を納得させることに注力しなければならない。
描いた理想像に近づけるために、手をつけようとするともちろん出てくるのが抵抗勢力。
抵抗勢力は人だけではなく、時間とコスト。
もちろんミスや失敗は早い段階で発見して分析して修正するべきである。
すでにリカバリではすまない、リセットするしかない。。
そんな現実と理想との乖離に直面したときに
・パワープレー
・リスケジューリング
・既成事実化
どれもリスクがあるのでベストなものはないが、状況に応じて使い分けなければならない。
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▼現場に任せるのと、管理を怠るのは違う。
励まし、鼓舞することが必ずしも成功につながるとは限らない。
規範的なリーダーシップは必ずしも正しいとは限らない。
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どうも指示待ちの人間が増えているような気がしてならない。
「自分はこうしたい」という意見のない人間が増えている。
本人は受身だとは思っていないか、そうとは気がついていないかもしれない。
しかしながら、管理する側の人間に問題がある場合が大半である。知識のない人間にその知識があるという前提で仕事をふって「なぜできないのだ?」というのは、ちょうど、ホッケーを知らない人間にドラッグフリックがなぜできないのだ?というようなものである。
(↑の動画を紹介できないホッケー界。)
ちょうど、HTML言語を知らない人間にホームページを作れというようなもの です。
話を戻そう。
現場に権限譲渡し、励まし、鼓舞する、つまり現場の人間のやりやすい環境を整える ということは一見よいことのように思えるのだが、結局のところ、管理をするということをしなければ、全体最適解や横串の視点というのが抜けてしまう。
では、規範的なリーダーシップをとる人間がいればよいのか?ここでいう「規範的な」とは、先頭に立って、ぐいぐいとメンバーを引っ張っていく人間をさしている。
規範的なリーダーシップをとる人間とはウマの会う会わないが分かれる。
もうひとつのパターンのリーダーシップとは、メンバーの後ろから指揮するリーダーである。メンバーがなんとなくこっちに向かったほうがいいんだろうな(もしくは気がついたらその方向に進んでいた)と思わせるリーダーである。
イメージとしては、羊飼い である。羊飼いは、羊の群れの先頭に立って羊を先導するのではなく、羊の群れの最後尾にたって羊を先導している。羊の群れの中から先頭を走りたがる羊を見つけ、その羊を先頭に走らせ、後の羊たちはついていく。
先頭を走る羊というのは、規範的なリーダーでもある。
もちろん両方必要なのだが、どちらがより必要か?と問われれば私は間違いなく「羊飼い」リーダーだと答える。先頭を走る羊は必ずいるが、後ろから全体を見る羊はいないので。
―――
▼プライドを傷つけてしまうと事はうまく運ばない。
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内部、外部問わず意見が対立してしまうことがある。それは、日常生活の些細なことならまだしも、仕事の上でのことだからつい本気になってしまう。本気になるというのは、声を荒げたり、怒ったりするのと同じことではない。それでは何の解決にもならない。ましてや、相手のプライドを傷つけてはならない。
先述したが、メンバーがなんとなくこっちに向かったほうがいいんだろうな(もしくは気がついたらその方向に進んでいた)
というのがよりよいリーダーシップ である。
相手を納得させつつ、動かしていく。
武豊騎手が騎乗時に心がけていることのひとつである と以前NHKの某番組で語っていた。手綱を通して、馬に「なんとなくこっちに行った方がいいんじゃないかな」というくらいの手綱さばきらしい。
この感覚に似ている。
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あなたがリーダーなら、先頭を走る羊だろうか?それとも羊飼いだろうか。
あなたの目の前にいるリーダーはどうだろうか。
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